これだけは押さえたい!中国の省、都市の名前
前回の記事で、出身地のきき方についてお話ししました。
せっかく出身地を聞くのなら、相手の出身地が大体どの辺にあるのか、
を知っていると、より話が弾むはずです!
とは言っても中国の国土面積は約960万平方キロメートル。日本の約25倍もあります!
場所を覚えようにも、なかなか手を付けられない…という人も多いと思います。
そこで、今回は、私の独断と偏見で、「ここは押さえた方がいい!」という市と省をピックアップしてみました。
■中国地図
※白地図専門店(http://www.freemap.jp/)提供の地図を利用させていただきました。
中国の行政区分は、23の省、5つの自治区、4つの直轄市、2つの行政自治区から成ります。
これは、日本でいうところの「都道府県」に相当します。
まずは、4つの直轄市から。
「市」と言っても、ランクは「省」レベル。私は「東京23区」と同じような存在として理解しています。
■北京市
言わずと知れた、中国の首都です。政治の中心。
PM2.5でも有名ですね。「北京咳」という言葉もあるほど空気汚染はひどいです。
■上海市
中国経済、金融の中心です。
上海人は金勘定に細かく、外の人の目には「ケチ」に映るようです。
■天津市
北京のすぐ南、港があります。
2015年の爆発事故は今でも皆さんに記憶に新しいと思います。
■重慶市
鄧小平の故郷で、1997年に四川省から分離して直轄市となりました。
街を長江が流れる、水運の発達した都市です。
次は、23の省のうち、いくつかをピックアップ。
省全体の3分の1にもいきませんが、この7つの省を知っているのと知らないのとでは、
中国人とのコミュニケーションは大きく違う!はずです。
上海と隣接する省です。長江デルタにあり、経済が発達しています。
出張で江蘇省の蘇州、昆山、呉江や、浙江省の杭州へ行かれたことのある人も多いのでは?
■広東省
珠江デルタにある経済が発達したエリア。
香港、マカオも、珠江デルタに位置しています。
「イスと机以外のものは何でも食す」と言われる、広東料理でも有名です。
■湖南省
日本にいると、あまり聞かないかもしれませんが、
湖南料理で有名。唐辛子の辛さがすごいですが、日本人の口に合う、日本人に人気の料理です。
■四川省
四川料理と言えば、日本人にとっては中華料理の代表選手と言えるでしょう。
辛いと言っても、こちらはサンショウの辛さですね。
パンダの里としても有名です。
■遼寧省
長江デルタ、珠江デルタとともに三大経済成長圏の一つとして数えられる環渤海経済圏にあります。
遼寧半島にある大連は、日本人にもおなじみの都市でしょう。
■黒竜江省
中国最北端の省です。省都のハルピンの氷祭りが有名。
ロシアと隣接しており、ロシアとの交流も盛んです。
あと、もう一点。
日本には三国志に造詣の深い方が多いので、魏呉蜀(中国語では、「魏蜀吴(Wèi Shǔ
Wú)」の順序)の都があった場所もプロットしてみました。
ご参考までに!
なお、中国政府は、「台湾」を「台湾省」として23省の一つに組み込んでいます。
また、1997年にイギリスから返還された「香港」、1999年にポルトガルから返還された「マカオ」は、「行政自治区」に指定されており、資本主義システムが継続して採用されています。
いわゆる「一国二制度」です。
これらの地域の関係は、非常に微妙ですので、政治的な話はしない方がよいでしょう。
思ったよりだいぶ長くなってしまいましたが、参考になれば幸いです!
謝謝!